Dr ナカヒラの歯科コラム


全身管理の大切さ

2015年10月15日

東京銀座歯科では、安全な治療のため術前の徹底した問診と血液検査のチェックを行っています。私たちの取り組みの一例をご紹介します。
6月に初診で来院されたAさん(患者様)ですが、数年前から糖尿病の内服治療をしておられます。糖尿病の評価のひとつにHbA1cという検査値がありますが、Aさんは7〜8%台をずっと推移しており、コントロール良好とは言えない状況でした。我々と糖尿病専門医との打ち合わせの結果、インプラント治療の安全域としては6.9%以下という数値目標を掲げてご説明したところ、Aさんは「いままで頑張って治療してきたが、一度も6%台の数値になったことが無い。私にはその数値はとても無理です。」とおっしゃり、インプラント治療は諦めようという気持ちが伺えました。
しかし本来は、インプラント治療をするかしないかに関係なく、ご自身のこれからの長い人生と健康の重要性を考えれば、6%台という目標は決して諦めてはいけないものです。そこで我々は、「インプラントは一端忘れて、まずは必ず元気な体を取り戻すのだ、という強い気持ちで糖尿病治療に取り組んでいただきたい」というお話しをさせていただきました。
3か月後、Aさんから連絡がありました。その後糖尿病に本気で取り組み、なんと現在は6.2%まで改善されたとおっしゃるのです。そして、あらためてインプラント治療を検討したいとカウンセリングのアポイントをおとりになりました。
今回の一連の経緯を振り返った時、全身管理とは、安全な手術を遂行するための手段にとどまらず、患者様に健康への意識を促し、そして実践していただくモチベーションにも通じるものなのだと、あらためて痛感いたしました。

                                   
>>コラム一覧へ戻る
ページトップへ