Dr ナカヒラの歯科コラム


第2の脳〈腸〉を健康に

2016年6月26日

人の消化器官は口から肛門まで一本の管でつながっています。
食べ物は、口から入って咀嚼され、胃液や胆汁で分解され、腸で栄養素として吸収されます。
また、有害な菌なども、同じように口や鼻から消化器官に入ってきます。腸管には免疫細胞の約7割が集中し、それらが体内に侵入しないように防いでいるのです。腸は、私たちの健康のカギを握る臓器なのです。
そんな大切な臓器、腸について調べてみました。

第2の脳

 腸は別名「第2の脳(Second Brain)」とも呼ばれています。
その理由を理化学研究所で腸内細菌を研究する辨野義己先生は、次のように言います。「人がお母さんのお腹の中で誕生する時、まず最初に作られるのが腸です。そして、腸には独自の神経細胞ネットワークが張り巡らされていて、脳から独立して働くことができる唯一の臓器なのです。」
 腸の外側の部分は、脳のように細かい網目状の神経網に包まれています。
この神経網のお陰で、脳や脊髄からの指令がなくても自ら意思を持つかのように正しく活動することができるのです。
そのため、病気や事故などで脳死状態になったり脊髄にダメージを受けて植物状態になったりしても、腸は独立して正常に働きます。また脳を使わなくても、入ってきたものが毒か栄養かを適切に判断し、生命を維持します。
このような働きは、心臓でもできないことです。
 腸は単なる消化器官ではなく、まさに第2の脳なのです。
そして、その大切な腸を健やかに守るためには、しっかり噛める歯でよく噛み、唾液を十分に出して消化吸収を助けることが大切です。

                                   
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