釣りKING村田基さまのワンデイインプラント体験記

2年前のアクシデントにより、歯の悩みが募りはじめワンデイインプラントの治療に覚悟を決めた村田様。
悩みから決心、手術からその後の経過を綴ってくださいました。

アクシデントで!

2年前に磯場で思いきり転んだ!!
転びそうになった時持っていた杖で転ばないようにと必死に抑え、思い切り歯を食いしばり踏ん張ってみたものの、見事にコケタ!ひざを思い切り打ち、さらにあまりの痛さにもう一度歯を思い切り食いしばった!

それから2カ月もすると異変が起こり始めた・・・。急に歯がガタガタとなり始め、差し歯の一本が抜けた。

これが悪夢の始まり。その後あらゆる歯が一斉にガタガタに・・。歯医者と相談してブリッジなど口の中の大改造。18本もの歯を治すことになってしまった。 しかしたった2年で、非常にうまくいっていたはずの歯に変化が・・・。歯槽膿漏が始まった。治していなかった奥の歯6本が全部グラグラに・・。歯を治してから一日4~5回はきちっと歯を磨いていたのに。もちろん歯ぐきもきちんと磨いていたのに・・・。

何でこんなことに!2年前に一度転んだだけの、しかも2回ほど思い切りとはいえ歯を食いしばっただけなのに。

奥の6本一緒じゃブリッジは無理。
そのうち歯槽膿漏と相まって毎日出血が。血の匂いで口が臭くなる。これではお客さんの前に立てない!!歯磨きは一日8回を超すようになった。

夜になると何度か目が覚めて口にたまった血を吐く。治してくれた歯医者さんは、とても良くやってくれたが、これではもうどうしようもない。

最後の望み

インターネットで歯周病にまつわるものを探し始める。
さまざまなグッズを試し、いろいろな治療をするがまったく良くならない。 そんな時、虎ノ門に名医がいることが分かった。仕事にけりをつけ天野歯科医院というところに向かった。

先生には今までのことをすべて話した。レントゲン写真を見て先生は・・・「骨が溶けて、こことここ、ここもかなりまずいですね・・」 ――予想通りの言葉が返ってきた。

そしてこれも調べたとおりの言葉が。「う~~ん、これはインプラントですね」――やっぱりそうですか・・・。ここでお願いできますかと言うと「専門医を紹介しましょう」。場所はと聞くと、これまたネットで調べたベスト3のうちの一軒、東京銀座インプラントセンターだった。

天野先生はすぐに紹介状を書いてくれ、それを持ってすぐに向かった。 インプラントと言うのは簡単なものという認識しかなかったが、先生に聞くとかなり大掛かりなことに。

「上はワンデイインプラントに、下は残す方法もありますが全部やるという手もあります」 ――全部抜く?考えただけでも・・・ゾッとしてくる。

考えさせて下さいと言ってその日は帰った。夜10時就寝。歯を抜かれる夢を見て11時に目が覚める。その後朝まで一睡もできず。歯を全部抜く・・・。
怖すぎる話だ!!

しかしその間も5回ほど歯槽膿漏で血がにじみまくる。さらに夜中の歯磨き。もういやだ!!こんな思いをするならインプラントに!
しかしまだお金との相談や怖さが先に立つ。これがぬぐえない。

インプラント

普通のインプラントにすると、少しは安くなるのではと思い、こちらもいろいろ調べてみた。しかし全部やるとなるととんでもない時間と体力を必要とする。

さらに下手をすると何十回も病院に通わなければならない。今まで何回病院に通ったことか。4~5本程度だけ治療するならいいが、それでは再び治療のために麻酔の注射を何本も・・・。

早く治したい。すぐにうまいもの食えるようになりたい。アワビなんてもう二度と食えない。イカやタコも今ではもう無理。せんべいなんかも普通に食いたい。

自分の歯を残してインプラントで治したとしても4~5年もすると、また残したところを治すことになるかも。最後はみんなインプラントになるのか・・・。手術は一回でもうごめんだ!!

ワンデイインプラント

一回のオペで全ての歯が20代の時のように戻ってくる。もちろん仮の歯だが・・。それでも半年するとアワビが・・・。フランスパンが・・・。かじれる歯になる。さきイカだってOKだ。覚悟を決めよう。

上下で630万円。現在52歳、少なくとも80歳まではもってもらわないと。
それでも高い!!しかしこう考えた。

以前はタバコを吸っていた。
やめて間もなく3年になる。インプラントをやるには禁煙が必要らしいが、これは丁度よかった。しかもタバコ代だと思えばインプラント代とほぼ同じになる。

1日1箱半吸っていたから、一箱440円の1.5倍で660円、×30日でひと月19,800円。1年で237,600円、20年で4,752,000円、30年の寿命をまっとうすれば7,128,000円にもなる。インプラントの方が安い。

もう一度インプラントセンターに向かった。今度はアポなし。
「あ!少しこちらでお待ち下さい」と部屋に通された。その間、インプラントの掃除に来ていた人達の会話を小耳にはさんだ。なかなか具合が良いらしい。

さあいよいよ自分の番。いろいろ質問をし、いろいろ話を聞く。一番の心配は歯をいっぺんに全部抜くということ。さぞ痛いのでは?夢で夜も眠れない夜を過ごしているだけに怖い。

先生は痛くないですよと言うが・・・。そんなことはないだろう!もう少し考えさせて下さいと再び帰り、悩みに悩んだ。その間も歯槽膿漏で出血する。

さらにそのおかげで口の中はネバネバになる。ということはかなり口臭があるということ。一日8回も歯を磨いても気になってしょうがない。 普通の生活に戻りたい!3日程たって、ついに決断することに。オペの予約を取りに行った。

手術当日

朝6時半に目覚めた。指定された抗生物質を7時30分に飲み病院に向かう。9時20分に院内に入る。まずは支払い。手術費と仮歯代など、総額の約半分の金額をカードで払う。結構なポイントとマイレージが・・・。

9時30分、歯ブラシで口の中をきれいにし、点滴が始まる。点滴の針を入れるにも、テープの麻酔をかけてからだから全く痛くない。点滴で麻酔が効き始める。

30分は経っていないと思うがうつらうつらでオペ室に移動する。うとうととした感じで気がつくと、あれ!!!??上の歯がない。すべてない。舌で歯ぐきを触ると何もない。いつのまに!!

気がつかないまま歯を抜かれていた!!なんてことだ!まさにアンビリーバボ!!ブラボー!だ。

次にインプラントを入れる。痛くない!!1時間ほど休憩して今度は下だ。下の歯はたくさん残っている。何本か麻酔の注射を打たれた。多少痛かったが、歯医者さんの注射の痛さの3分の1くらい。気がつくとまた歯がない!!またしても歯がない。そこから再びインプラントを入れる。

ちなみに起きてから一番痛かったのは腰。ずっと寝ていたせいか腰が痛い、変な話だ。

仮歯ができてきた。軽く合わせてみる、まずまずの出来。3回ほど合わせ直して7時に終了。注意事項を聞き、挨拶をしてインプラントセンターを後にした。後わずかで普通の歯の生活に戻れる。ついにこの時が来た。10時頃出血はわずかになり早めに寝ることに。

翌日

早く安静にしたせいか、腫れも少しだけでほとんどない。湿布を貼ってうっ血しないように枕を3つにして頭を高くして寝たせいか、朝、まったく腫れていない。あざもできていない。良し!!しかし油断は禁物。

茨城の自宅まで車で帰り、買っておいたプロテインダイエットとコーンポタージュスープでおなか一杯に。出血も痛みもほとんどなくまずは大成功ということか。痛み止めの薬を飲むのをやめた。好きなワインやブランデーも、抜糸までは止めることにした。

2日目

朝普通に目覚め、軽くうがいをする。湿布を取ってみるとほんの少しだけ腫れがある。ほとんど分からない程度だが。痛みはほんのわずか。

インプラントセンターから容態うかがいの電話があった。自分的にはかなりいい感じだったのだが、先生はこれから腫れる人たちが多いのと、体は平気でも歯はかなりの治療をしたのだから無理はしないで、と何度も言われた。確かに・・。自分の口の中はかなり無理してくれたのだから。

3日目

今日は東京銀座インプラントセンターにかみ合わせを見せに行く日。本来は行かなくていいらしいが、休みを取ってあったため行ってみた。

顔は腫れるというか、むくんでいる感じ。しかし・・・歯が大きくなったせいか、しわが減った!これは良い!!

若返った感じさえある。今日も快調だが前歯の縫合したところがやはりまだつっぱる感じがある。出血はまったくない。歯が悪かったころ、毎晩口の中のネバネバと出血で悩んでいた時のことを思うとはるかに良い。これで普通の生活に戻れると思うと、もっと早く知っていればよかった。

インプラントセンターに着くとすぐに先生が来て、いかがですかと。歯のかみ合わせを見てもらった後、「体調が良いと言っても、何度も言いますが口の中は大変な思いをしてきたのだから安静にして口を休ませてあげて下さい」と。

「手術からまだ3日。顔は腫れてないみたいですが、口の中は腫れてますから」と。そう、この口の中の腫れが違和感となっている。これさえなくなれば。

3日間で1.3kg体重が落ちた。かなり良い。このままでいけばダイエットも成功だ。

4日目

朝つっぱり感が少しなくなったように思えるが、違和感はまだ残る。3日間は歯磨き粉を使わないでと言われていたので、今日初めてちゃんとした歯磨きをする。今日までは先生が出してくれたうがい薬と薬局などで売っている市販品を使っていた。縫ったところを傷つけないようにゆっくりと時間をかけて磨いてみた。気分すっきり、爽快だ!!

結局顔の腫れはほとんど出なかった。ただ口の中の腫れはまだ治まっていない。

5日目

今日の朝気付いたこと。口の周りのつっぱり感が昨日よりない。3分の1は減った感じだ!これはかなり良くなった感がある。やっと来た!この時を待っていた。

さてそうなるとしゃべる方はどうだろう。オペ後かなり話しにくかったのだが・・・。う~~ん、こちらの方はまだまだだ。ゆっくり話す分には問題ないが、早く話そうとすると、さぁしぃすぅせぇそぉ はぁひぃふぅへぇほぉ みたいな感じになる。これはゆっくり話すようにして慣れるしかない。

今回のオペに関しては、自分は顔もほとんど腫れずあざもできなかった。これは枕を非常に高くして寝ていたのと、4日目まで顔の下半分、目から下をまるでパックしたかのように湿布を貼って寝ていたのが効いたのか(夕方4時頃から貼っていた)、お酒を1滴も飲まなかったのが効いたのか・・・。まぁともかく良かった。

さらにダイエットの方もかなり上手くいっている。もちろん野菜ジュースやスープをたくさん飲んでいるから、寝る前もおなか一杯なのだが、ここまで痩せられるとは。

7日目

ついに1週間がたった。依然として上唇と下唇の内側に、引っ張られる感じが残る。しかしオペ3日後あたりとは歴然に良くなった。

自分の場合、土日が挟まれるため、抜糸の予定がオペ後12日目に決定しているが、先生はその頃になると非常に良くなっているはずだと。自分でもこの一週間で、日に日に変わっていくのが分かる。

昨日まではオペをした跡を見ることができなかった。見ようと思えば出来たのだが、上唇と下唇を引っ張ると痛かった。

しかし、今日は引っ張ってみても痛くない。知らないうちに口の中の腫れが引いたということでは。そこで鏡に映して覗いてみると・・・

インプラントセンターで模型で見たその物が入っている!!オペの前に何度も見た歯が口の中に、もちろんまだ仮歯の状態だが良い感じだ。

体重も3kg落ちた。この年になるとなかなか落ちない体重が一週間で3kg。これは凄い!!このままでいけばメタボ解消か。これって新しいダイエット法???みたいな感じだ。
歯磨きは歯ぐきは超ソフトに、歯はしっかりと磨けるようになってきた。

10日目

上唇や下唇の内側はかなり良くなってきた。引っ張られる感じはもうほとんどない。人工歯ぐきと自分の歯ぐきの間もまったく腫れはなくなり、隙間もできた。と言っても隙間でスースーするのではないが、張っていた感じがなくなり、良い感じになったということだ。しゃべり方はやはりまだ慣れてない。

歯の円が少し小さいように思える。仮歯はいろいろ直せると言っていたので、後で少し相談してみよう。ただ、ちゃんとした歯並びならこれでいいかも。

まあ焦らずゆっくり慣らしていけばいいかと思っている。食べ物の方はどうだろう。すでに術後一週間以上経ち、リゾットやカレーなど、軟らかい物だけだがいろいろな物が食べられるようになった。

口の中はこの時点でオペ前と比べると、ずっとずっと良くなった!!!日に日に確実に良い方向、良い状態、良い感じになってきている。オペから3~5日後と今では天と地ぐらいの差があると言ってもいいだろう。と・・・少し大げさかもしれないが、そのぐらいの違いを感じるのだ。

12日目

ついに抜糸の日が来た。あれだけいっぱい縫ったわけだし、さぞ痛いのではと思いつつインプラントセンターに向かった。いつものように受付でにこやかに迎えられ奥に通される。「調子はどうですか」などといろいろ聞かれるが・・・今から糸を・・・

仮歯を外すと麻酔液なるものを歯ぐきに塗られた。麻酔!?このおかげでチクチク程度で抜糸が済んだ。

抜糸をしてからはすこぶる口の中の調子が良い。今まで話し辛かったところも・・うん、良い感じでしゃべれるようになってきた。もちろんまだ完ぺきではないがかなり良い。

オペ前の不自由だった頃の口の中とは大違い。こんなに良くなるものか。何度も言っている感じだが、もう一度、ついにこの日が来た!!

20日目

抜糸から何日か経つとあっという間に自分の歯肉のあたりが縮んでくる。分からなかったがその分腫れていたのだと後で気付くことに・・・。

リゾットなど軟らかい物でも軽く噛んで食べるようになると、唇を噛んでしまったりする。それが厄介だ。

あとは喋りだ。抜糸から1週間経ってもいまいちだ。歯磨きはもう普通にできるようになり、自分の歯ぐきも軟らかい歯ブラシでマッサージするように磨くようにした。

40日目

今日は抜糸後約1か月でチェックするということで、インプラントセンターに行く。今日まででインプラントセンターにはオペの日も入れて4回目、普通なら3回目ということに。

40日も経過すると、仮歯をもう少しこんな風にしたいとかの欲が出てくる。 これが実に良い!つまり本歯が入る前にいろいろな要望を伝えることができるということではないだろうか。

一般的な治療であれば、差し歯などは先生の意思で付けられ、それに慣れるようにしなければならない。しかしワンデイインプラントは、約半年の間仮歯を付けている。その間にここをこんな風にとか、先生に伝えることができる。

ということで、今回はその辺を伝えてみようと思っている。できれば仮歯をもう少し薄くとか、人工歯ぐきの部分をもう少しざらつかせてほしいとか・・・。なんて思うようになってきた。これも仮歯を長くつけているからわかることで、本当の歯が入ってからでは遅すぎる。そう!これがわかるだけでもワンデイインプラントは実にいい。