5分で納得!歯科インプラントの基礎知識

歯科インプラントに関する悪い噂や失敗例などネガティブな情報も交えておさえておきたい基礎知識を紹介。とりあえずこれを読めばスッキリできるはず!

インプラントの3大デメリット

インプラント治療は、他の自分の歯を削ったり、力の負担をかけず、骨に埋めたインプラントに上部構造と言われる歯の部分を装着するため、新たな歯の喪失を予防するという、大きなメリットがあります。

しかし、一方で、- 治療期間が長い- 保険外診療のため治療費が高額である- 外科的手術が必要となるという、3大デメリットがあります。これらについて、十分な説明を受け、納得・同意したうえで治療を進めることが、トラブルを回避するために最も重要な点と言えるでしょう。

インプラントはどれくらいもつの?

論文などの報告によると、インプラント治療は10年成功率が98%と言われています。つまり、健康な患者さんが100人治療を受けたら、10年後に98人が口の中で機能しているということになります。

しかし、生体に埋め込まれた人工物ですから、しっかりとメンテナンスをすることが重要です。車と同じように、定期検診やプロフェッショナルクリーニングを受けることで、より長持ちさせることができます。

また、インプラントを埋入した時は健康でも、高齢になって糖尿病やリウマチ、骨粗鬆症など、代謝に問題が生じる全身疾患を罹患すると、インプラントの成功率は落ちることが報告されています。

また、喫煙はインプラントを喪失するリスクが、非喫煙者の約6倍になるいう報告があり、喫煙者の患者さんには禁煙を強くお勧めします。また、夜中に歯ぎしりなどをする方も、インプラント喪失のリスクが高まるため、治療終了後に夜間就寝時に装着するマウスピースの使用が必須となります。

手術ってどんなもの?

手術というと大げさなイメージがありますが、1〜2本のインプラント埋入手術にかかる時間約30分〜1時間程度で、抜歯とあまり侵襲の大きさは変わりません。麻酔も局所麻酔のみで行うことがほとんどですし、手術後に入院などは必要なくデスクワークくらいであれば、仕事も可能です。

3本以上の埋入や骨移植などを伴う場合は、1時間30分以上かかることが多く、患者さんの全身状態や希望に応じて、局所麻酔に加えて静脈内鎮静法(点滴からリラックスするお薬を入れる、胃カメラ検査などでも利用されている安全な麻酔法)と呼ばれる麻酔を併用することで、手術中の負担を大幅に軽減することができます。この麻酔法でも入院は必要ありませんが、事前に飲食の制限があります。また、手術後は少し休んでいただいてから帰宅していただきます。

手術後、基本的に鎮痛剤を服用していただくことで、我慢できないほどの痛みはほとんどありません。しかし、骨にドリルで穴を開ける処置になりますので、手術後最長で5〜7日くらい腫れや痛みが持続することがあります。原則的には、手術当日だけ飲酒・風呂・運動は控えていただきますが、翌日からは普段通り生活していただいて問題ありません。

インプラントが失敗するってどういう状態?

インプラントの失敗には2種類あります。

1つは、インプラントの埋入手術をしたが、インプラントが骨とうまく結合しなかった場合です。これは、未熟な歯科医師による技術不足が原因になることもありますが、患者さん自身の全身状態(糖尿病、骨粗しょう症)や喫煙習慣によって結合しないこともあります。この場合は、一度結合しなかったインプラントを撤去し、再度治癒を待ち、原因を改善すれば再埋入することが可能です。

もう1つは、インプラント治療終了後に起こるインプラント周囲炎と呼ばれる、“インプラントの歯周病”です。骨の中に埋め込んだインプラント自体はチタンでできていますので、腐食したり壊れたりすることはほとんどありません。

しかし、歯周病のように、日々のブラッシングや定期メンテナンスを怠ると、インプラントを支えている歯茎や歯槽骨が炎症を起こし、インプラントが動揺し、最終的には撤去しなくてはいけない状態になることがあります。

インプラント周囲炎は、骨を溶かしてしまう病気のため、再度インプラントをすることは非常に困難となりますので、できるだけ予防することが重要です。