LOST OKUBA

奥歯を失ってしまったら…

奥歯(臼歯)を失った、あるいは抜く治療が予定されている場合、人工の歯を補う治療が必要になります。その治療法には大きく3種類あります。それぞれに特徴があり、どの治療が最適かはその人によって違います。自分に合う治療法はどれなのか、歯科医師とよく相談の上で決めなければいけませんが、条件がクリアできるのであれば歯科医師としてお勧めするのはインプラント治療です。それはなぜなのか、ここに3つの治療法の比較と当院でのインプラント治療についてご説明いたしますので、ぜひ参考にしてください。

3つの治療法

奥歯を失ったときの治療法には、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類があります。

ブリッジ

失った歯の両隣に健康な歯がある場合にできる治療法です。両隣の歯を大きく削って(40〜70%ほど)土台にし、その上に連結した被せ物を装着することで、人工歯を補う治療法です。一般歯科治療程度の処置で治療後は以前のような噛み心地を取り戻せるので、取り組みやすい治療です。

しかし、大きく削られた土台の歯は細菌に侵されやすく、また通常の1.5~2倍の噛む力が土台の歯にかかってきます。そのためダメージが非常に大きく、やがて悪くなって抜歯にいたるケースが多いです。また、一番奥の歯を失った場合はブリッジにできません。(手前の2本の歯を土台にする「延長ブリッジ」という方法もありますが、土台の歯への負担がより大きいため、理由がない限りお勧めはしません)治療後のお手入れの仕方は食後の歯磨きですが、意外に磨きにくいのが難点です。精巧に作られたブリッジも、使用するうちに人工歯と歯肉との間に隙間ができてきます。そこに食べかすが入りやすく、歯ブラシでは届きにくくなるのです。歯間ブラシも入らないため不衛生になりやすいというデメリットもあります。

入れ歯

健康な歯にバネをかけることで人工歯を補う治療法です。ブリッジのように、健康な歯を大きく削ることはありません。(少し削ることはあります)
そのため、気軽に取り組める治療法です。
しかしバネの締め付け感や違和感が大きく、また力を掛けて噛むことができにくいため、噛み心地はあまりよくありません。
その他にも、ずれる、外れる、痛いなど、使用中の不具合を訴える方も多いです。

さらに長年使用し続けると、あごの骨がやせるというデメリットもあります。これはブリッジにも当てはまることですが、入れ歯もブリッジも歯の根にあたる部分がありません。あごの骨は歯の根から伝わる噛む刺激によって新陳代謝が促され、噛む力を支えるという働きをしています。ところが歯の根を失うと噛む刺激も失われ、歯を支える役目もなくなり、骨は徐々に痩せてしまいます。顔の土台となっている骨が痩せるので口の周りはクシャッとした感じになり、皮膚がたるんで老けた印象になります。また骨の中を通っている神経や血管が骨の表面に露出し、痛みが出ることもあります。痛くて入れ歯が入れられないほど骨が痩せた時点では、インプラント治療も非常に難しくなってしまいます。
お手入れは、食後に取り外してブラッシングをします。お口の中で磨くよりも取り外して磨く方が簡単だと思われる方もいますし、歯磨きと入れ歯の清掃の両方で煩わしいと感じる方もいるようです。

インプラント

あごの骨にインプラント体というチタン製のスクリュー(ネジ)を埋め込み、そこに人工歯を固定する治療法です。チタンは骨と非常になじみがよく、チタンの表面で骨の細胞が活発に生まれる現象が起こります。インプラント体の表面には目に見えない小さな凹凸があり、そこに絡みつくように骨が作られるため、やがてしっかりと結合します。自分の歯の根があごの骨に支えられているのと同じような構造を再現できるのです。そのため自分の歯のようにしっかりと噛めるようになります。他の歯を削ったり余分な力を掛けたりすることもないので、周りの自分の歯を健康なまま残せる治療法でもあります。

さらにインプラントが噛む刺激をあごの骨に伝えるので、あごの骨が痩せず、口周りの老化を遅らせる効果もあります。
ただし、埋め込みのための手術が必要であること、また入れ歯やブリッジに比べて治療期間が長いこと、治療費が高額であることなどの点から、取り組みにくいと感じられる方が多いようです。
しかし、違和感なく噛める、見た目に自然に再生できる、他の歯や骨に悪影響を及ぼさない、といった治療後の効果は、入れ歯やブリッジにはない、優れた特徴です。

インプラント ブリッジ 入れ歯
治療期間 3ヶ月~6ヶ月程度 1ヶ月程度 1ヶ月程度
費用(自費) 1本55万円〜 1本15万円〜
(最低3本〜)
1本7万円〜
必要な処置 日帰りの手術 土台の歯を大きく削る(歯冠の40〜70%ほど) 型取りなど。(バネをかける歯を少し削る場合がある)
周りの歯の影響 なし 削られた土台の歯は虫歯など細菌に侵されやすく、噛む力の負担も大きい。 バネをかけた部位に最近が溜まりやすい。バネによって強く揺さぶられて負担も大きい。
お手入れ 毎日の歯磨きと半年〜1年に1度のメンテナンス 毎日の歯磨き 毎日の歯磨きと毎食語の入れ歯の清掃
噛み心地 自然の歯のように噛める。違和感なし。 自然の歯のように噛める。違和感なし。 硬いものが噛みにくい。違和感が強い。
発音 問題なし 問題なし 慣れるまで違和感がある。
耐久年数 手入れがよければ数十年使用可。ただし、人工の歯の部分は使用によってすり減るので10年程度で交換の必要あり。 7〜8年程度。土台の歯が悪くなれば、さらに大きいブリッジに作り変えの膣用あり。 6〜7年。割れたり、歯ぐきが痩せて入れ歯が合わなくなったり、バネをかけた歯が悪くなってさらに大きい入れ歯が必要になったりする。
インプラント
治療期間 3ヶ月~6ヶ月程度
費用(自費) 1本40〜60万円
必要な処置 日帰りの手術
周りの歯の影響 なし
お手入れ 毎日の歯磨きと半年〜1年に1度のメンテナンス
噛み心地 自然の歯のように噛める。違和感なし。
発音 問題なし
耐久年数 手入れがよければ数十年使用可。ただし、人工の歯の部分は使用によってすり減るので10年程度で交換の必要あり。
ブリッジ
治療期間 1ヶ月程度
費用(自費) 1本7〜20
(最低3本〜)
必要な処置 土台の歯を大きく削る(歯冠の40〜70%ほど)
周りの歯の影響 削られた土台の歯は虫歯など細菌に侵されやすく、噛む力の負担も大きい。
お手入れ 毎日の歯磨き
噛み心地 自然の歯のように噛める。違和感なし。
発音 問題なし
耐久年数 7〜8年程度。土台の歯が悪くなれば、さらに大きいブリッジに作り変えの膣用あり。
入れ歯
治療期間 1ヶ月程度
費用(自費) 1本7〜20
必要な処置 型取りなど。(バネをかける歯を少し削る場合がある)
周りの歯の影響 バネをかけた部位に最近が溜まりやすい。バネによって強く揺さぶられて負担も大きい。
お手入れ 毎日の歯磨きと毎食語の入れ歯の清掃
噛み心地 硬いものが噛みにくい。違和感が強い。
発音 慣れるまで違和感がある。
耐久年数 6〜7年。割れたり、歯ぐきが痩せて入れ歯が合わなくなったり、バネをかけた歯が悪くなってさらに大きい入れ歯が必要になったりする。

※ブリッジと入れ歯は、保険適用のものであれば、安価に取り組むことができます。しか し快適な使用感や機能性を求めると、自費診療のものが優れており、この 3 種類の費用的 な差は小さくなります。(当院では、患者様により良い治療を行いたいため、すべて自費診療です)

奥歯の大切な役割

奥歯は人の目に触れにくいし1本くらいなくても大丈夫、というわけではありません。奥歯には大切な役割があります。
奥歯とは、歯科用語で第一大臼歯から第三大臼歯までの歯のことで、上下左右を合計すると12本あります。そのうち第三大臼歯は「親知らず」と呼ばれる一番奥の歯で、横向きに生えたり磨きにくくて虫歯になったりするため、悪くなくても抜歯することがあります。この歯は他の歯との噛み合わせに問題がなければ、抜いた後もそのままで大丈夫です。(最近では中に埋まったまま生えてこなかったり、歯そのものがなかったりする人もいます)
第一、第二大臼歯は、その字からもわかるように臼のように食べ物を細かくすり潰す役割をします。臼歯は噛む力が歯の中でも特に大きいため、奥歯を失うと食べ物が噛みにくくなります。また、噛み合わせの高さが決まるのも奥歯です。つまり、奥歯を失うと噛み合わせ全体が崩れてしまうのです。
では、奥歯を失った後の治療法は、上記の3つのうちどれが良いかと言うと、歯科医師としては、可能であればぜひインプラント治療をお勧めします。なぜなら、入れ歯では奥歯の強い噛む力を回復できません。ブリッジは土台の歯にダメージを与え、やがて抜かなければならなくなる場合が多いからです。
奥歯本来の役割をしっかりと果たし、残っている健康な歯を傷つけない、理想の治療がインプラントです。

インプラント治療の流れ

  1. 問診、視診、レントゲン撮影、CT 撮影、写真分析

    現在のお口の状態を調べ、治療の希望をお聞きします。体調、既往歴、服用中の薬など、全 身の状態も詳しくお聞きします。

  2. 治療計画コンサルテーション

    患者様に合った治療計画をご提案し、術式や治療期間、費用やリスクなどについて説明致し ます。ご不明な点や不安なことなど、十分にご相談ください。

  3. 術前治療(2~3回かかることがあります)

    インプラント手術に先立って、必要な治療を行います。感染予防の点からも大切な処置です。

  4. インプラント埋入手術(1次手術)

    インプラントをあごの骨に埋めて、歯ぐきを閉じます。

  5. 治癒期間

    骨とインプラントの結合を待ちます。この間、生活や仕事に支障がないよう、仮歯や義歯を 入れる場合もあります。

  6. 2次手術

    歯ぐきを開いて、インプラントの頭にアバットメントという土台を取り付けます。インプラントに人工歯を取り付けるための部品です。

  7. 型取り
  8. 試適(場合により2回)
  9. 最終上部構造(人工の歯)セット
  10. 定期的なメンテナンス

奥歯のインプラント治療の
特徴とリスク

上あごの場合
歯を支えるあごの骨は皮質骨と呼ばれる硬い部分と海綿骨という軟らかい部分とでできています。上あごの骨は下あごに比べて皮質骨が薄くなっており、「下あごに比べて上あごの骨は軟らかい」と表現されます。
さらに上あごの奥には、上顎洞(副鼻腔)という空洞があります。そのため、もともと上あごの奥歯が埋まっている骨は、他の部分よりも薄くなっています。つまり、上あごの骨は軟らかくて薄い、という特徴があります。
さて、骨は常に新陳代謝をしており、死んでいく細胞がある一方で新しく生まれる細胞があり、そのバランスで維持されています。あごの骨の新陳代謝を促しているのは、歯の根から伝わる噛む刺激です。歯を失うと、新しく細胞を生み出す力が弱まり、骨は徐々に痩せていきます。また加齢によっても骨は痩せていく傾向にあり、皮質骨よりも海綿骨での骨量低下が著しいという特徴もあります。
もともと薄い上あごの骨は、歯を失うことでますます薄くなり、骨密度も低下し、インプラントを埋めるだけの厚みがなかったり、インプラントと骨の結合がうまくできなかったりする場合があるのです。こうしたことが、上あご奥歯のインプラント治療の難しさです。

このようなケースでのインプラント治療では、骨移植を勧められる場合があります。腰骨など自分の体のほかのところから骨を取り、あごに移植して半年~1年ほど待って自分の骨と馴染ませ、その後にインプラントを埋め込むという方法です。患者様には非常に負担が大きく、治療期間も長くなってしまいます。

当院では、インプラントの埋入手術と同時に、人工骨を補う「サイナスリフト」という処置を行うことで、大掛かりな骨移植をしないでインプラント治療を行っています。またインプ ラントを斜めに角度をつけて埋め込む (傾斜埋入) ことで、骨量を確保する場合もあります。どのような方法を用いるかは、個々の患者様の症状や体質、病歴など様々な要素を複合的 に診て決めますが、その患者様にとって一番効果的で負担が少なく、予知性が高い(効果が長く続く)治療方法をご提案します。

下あごの場合
下あごの臼歯部には、オトガイ神経(三叉神経第三枝)という太い神経が通っています。下 あごの歯や唇、頬粘膜の感覚を伝える働きをする神経です。それを傷つけると、唇がしびれるなどの後遺症が表れます。
また骨の中にはたくさんの血管が通っていますが、下あごの奥には舌動脈のような太い血 管が通っています。この血管を傷つければ大出血となり命に関わる危険性もあります。
下あごの骨は厚みがあり硬さも十分なためインプラント治療には適しているように思われますが、術前の綿密な治療計画と優れた技術を要する部位なのです。

当院ではこのようなリスクを十分の把握した上で、患者様一人ひとりに十分に術前診査を行い、治療計画を立て、シミュレーションを行います。
また、執刀する歯科医師もサポートする歯科衛生士もインプラント手術の経験が豊富です ので、的確な対応・処置ができます。

治療後のリスク

インプラント治療後のリスクとしては、インプラントの周囲に炎症が起こるインプラント 周囲炎と、人工歯の部分が欠けたり割れたりする破損とがあります。

インプラント周囲炎は、歯周病に似た症状がインプラントの周りに起こります。原因は様々で特定しにくいの現状ですが、主なものには、清掃が行き届かないために起こる細菌によるものと、噛む力が強いために起こる外力によるものがあります。


人工歯の破損もまた、噛む力が強い臼歯部では起こりやすい症状です。
インプラントそのものはとても丈夫な金属ですので、劣化することはほとんどありませんが、インプラント周囲炎や人工歯の破損をそのままにしておくと、インプラントの周囲の組織が傷つき、インプラントが脱落(あごの骨から外れる)したり除去しなければならなくなったりします。


こうしたリスクを避けるため、毎日のセルフケアと、定期的なインプラントのメンテナンス(プロケア)を行うことが大切です。
当院では、治療終了後にも半年~1 年に 1度は来院して頂き、インプラントに異常がないか、噛み合わせに問題はないか、人工歯の破損はないか、人工歯を固定しているネジに緩み はないか、などをチェックし、専用の器具できれいに清掃します。

インプラントの手術についての
よくある質問

インプラントの手術前の過ごし方や注意点を教えてください。
まずは体調を整えてください。日帰りの手術とはいえ、体には負担がかかります。栄養と休養をしっかりと取りましょう。手術の前のお食事は軽めにしておきましょう。服用中の薬がある方は、歯科医院での指示に従ってください。可能であれば、術後の運転を避けるため、公共交通機関を利用してご来院ください。
手術後の注意点を教えてください。
当日は安静に過ごしてください。傷口からの出血を抑えるため、血流の良くなること(運動、入浴、飲酒など)は控えてください。また傷口を舌などで触るのも良くありません。出血が気になるようでしたら、清潔なガーゼを強めに噛んでください。何度もうがいをするとかさぶたができにくくなるため、返って止血を妨げます。
麻酔が切れた後、痛みますか?
痛みの出る人もいますが、痛み止めの服用で治まる程度の方がほとんどです。痛みが強過ぎたり、術後何日も痛みが続く場合には、ご連絡ください。
腫れますか?
体質や体調などによって個人差があり、腫れる場合と腫れない場合があります。腫れると、術後2~3日目にピークとなりその後小さくなって1週間~10日程でおさまります。頭を高めにして寝たり、濡れタオルなどで軽く冷やしたりするといいようです(氷のような冷たすぎるものは逆効果です、ご注意ください)。
手術後、食事はできますか?
お食事は普通にとってかまいません。しかし、インプラントが骨と結合するまでの間は強い力を掛けないようにするため、奥歯のインプラントには仮歯などを入れない場合が多いです。食事には少し不便かもしれませんが、反対側で噛んだり、軟らかめに調理したりしてお食事を取ってください。
禁煙しなければいけませんか?
インプラントの手術に限らず、当院では禁煙を強くお勧めしています。喫煙すると、お口の中にヤニが付着し細菌の格好の隠れ家になります。また血管が細くなって血流が悪くなるため、必要な栄養分が運ばれにくく、傷口の治癒も遅くなります。
その結果、せっかくインプラントの手術を受けてもインプラントと骨がうまく結合せず、やり直さなければならなくなる場合があります。
他にも体にとっては有害ですので、ぜひこの機会に禁煙して頂きたいと思います。
歯を抜く処置のときに、一緒にインプラントの埋め込みをしてもらえませんか?
歯を抜いた後、すぐにその穴(抜歯窩といいいます)にインプラントを埋める
(抜歯即時埋入:ばっしそくじまいにゅう)という治療法はあります。しかしこれは、様々な条件に合致し、早期にインプラントを埋めることで得られる効果が高い場合に行われる、ある意味特殊な方法だとお考えください。
歯を抜く処置をするということは、その周辺に炎症や病気が広がっている場合が多く、また歯を抜くという行為であごの骨や歯肉もダメージを受けます。そのような状態の場所にインプラントを埋めても、うまく骨と結合しなかったり悪化させたりする恐れがあります。ですから通常は、歯を抜いた後骨や歯肉の回復を待ち(半年程度)、その後インプラントの手術をすることが多いです。
治療には「一次手術」と「二次手術」が必要とのことですが、2回も手術をするのですか?
これは治療法によって、二次手術が必要な場合と必要としない場合とがあります。奥歯のインプラントの場合、多くが二次手術を必要とします。
一次手術は、あごの骨にインプラントを埋め込む手術で、いったん歯ぐきを閉じて、インプラントと骨がしっかり結合するのを待つ期間を設けます。二次手術では、再度歯ぐきを開きインプラントに人工歯を取り付けるための支台(アバットメントといいます)を装着します。二次手術は一次手術に比べて短時間ですみ、体への負担も非常に小さいものですので、ご安心ください。
手術に不安があるのですが、安全に手術が行われる歯科医院かどうかの見分け方はありますか?
手術を安全に行うために必要な要素には、次のようなものがあります。
①歯科医師やスタッフの技術力
②手術に必要な設備の充実
③衛生管理の徹底

患者様からはなかなかわかりにくいと思います。
参考になることとして、次のような点に気をつけてみてください。
その医院でインプラント治療を受ける患者様が多いか
ホームページなどに症例がたくさん紹介されているか
インプラント治療についての質問に対して、詳しくわかりやすく説明してくれるか
・インプラントの手術前の診査が十分か(レントゲン写真やCTの撮影、念入りな問診など)
治療計画を詳しく説明してくれるか
医院内に清潔感があるか
手術は他の診療室とは隔離された空間で受けられか

などです。
できれば、複数の歯科医院を見て比較できると尚良いと思います。

治療期間について

インプラント治療は、ブリッジや入れ歯に比べて治療期間が長い、というのがデメリットだ と言われます。
手術から本歯の装着まで、上あごの場合で早くて6カ月程度、下あごで3カ月程度です。
奥歯の場合この治療期間中は、歯がない状態で過ごす場合が多いです。
インプラントが骨と結合するまでの間に、強い力がかかると結合しなくなります。そのため力がかからないよう歯を入れません。
歯がないことで不都合がある場合は、仮歯を入れる場合もあります。そのときは、強く噛むことができないように、仮歯の噛み合わせの高さを低く作りますので、不便なことはご相談ください。

費用

カウンセリング、レントゲン撮影 3,000円
CT撮影、分析 18,000円~50,000円
手術時
(1次手術、2次手術、薬を含みます)
インプラント外科手術基本料(初回のみ) 50,000円
インプラント埋入手術料 250,000円/1本
アバットメント 100,000円/1本
人工歯作製時
(次の材質から選んでいただきます。詳しくはご相談ください。)
ハイブリッドセラミッククラウン 120,000円/1歯
ジルコニアセラミッククラウン 180,000円/1歯
追加処置と費用
抜歯 30,000円/1本~
静脈内鎮静法(手術中のリラックス治療) 100,000円~
サイナスリフト(人工骨) 200,000円~
インプラント仮歯 25,000円/1歯

当院のインプラントの特徴

ていねいな診査・診断と患者様の個々に合わせた治療計画

当院では、問診・CTを含む各種検査を初診で行い、次回には、患者様一人ひとりに合った治療計画を提案させていただきます。患者様には、十分に時間をとって治療を進めるかどうかを検討していただき、納得していただいた上で治療を行わせていただきます。

経験豊富な歯科医師

手術を行う当院院長中平は、1982年からインプラント治療に取り組み、奥歯や前歯のような部分のインプラント治療だけで4000症例以上(本数だと1万本以上)の埋入実績があります。またあご全体のインプラント治療であるワンデイインプラント®︎を考案し、この特殊な治療の手術を1000顎以上(手術件数通算1000顎×埋入平均5本=5000本以上)、合計すると1.5万本ほどのインプラント埋入を行ってきた経験豊富なインプラント治療を専門とする歯科医です。この中には難症例と言われる難しい症例も多く、綿密な準備と的確な手技でインプラント治療を可能にしてきました。また他院や大学病院などからも手術依頼を数多く受けており、その知識と技術で噛むことに困っている患者様に満足のいく結果をもたらしています。
また、丸尾歯科医師は、大学や講演などでインプラント治療について教育を行う指導的立場にあり、自身もインプラントの外科並びに補綴(歯の噛み合わせ部分)における専門医です。
インプラント治療を成功に導くためには、人工歯(補綴)の適合が大きな役割を担います。歯科技工士とともに、患者様の希望に添い、理想的な噛み合わせを再現していきます。
日本歯科麻酔学会認定医である西原歯科医師は、静脈内鎮静法のスペシャリストとして、中平院長の多くの手術に立ち会い、国内のさまざまな歯科医院で依頼を受け、全身管理を行なっています。
このように当院では、インプラント治療に特化したスペシャリストたちが治療にあたります。

患者様の不安軽減、感染予防に配慮した材料選びと医院環境

患者様の中には持病を持っている方も少なくありません。またご自分では気付いていない病が隠れていることもあります。手術の前には念入りに問診を行い、必要であれば内科と連携をし、安全に手術が行える状態であることを確認します。
当院で使用するインプラントは、患者様のそれぞれの適性に応じて、信頼性の高いトップクラスのブランドのみを使用しています。
これらのインプラントを使用する理由は、生体親和性(骨とのなじみ)に優れていることや、さまざまな状況に対応が柔軟にできることにより選んでいます。
また、手術で使用する材料は、可能な限りディスポーザブル(1回使用の使い捨て)にしており、感染のリスクを最小限にするよう努力しています。
専用の手術室で手術を行い、手術後には患者様に休んでいただくための回復室もご用意しております。

安心のメンテナンスプログラム

インプラント治療を長持ちさせるためには、メンテナンスが大切です。インプラントで噛めるようになったら終わりというのではなく、歯科医師と歯科衛生士による定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
当医院では半年~一年に一度、メンテナンスにお越しいただき、噛み合わせやインプラント周囲炎のチェック、パーツの破損がないかなどを確認した上で、お口の中全体のクリーニングをします。
メンテナンスを受けることで、トラブルを未然に防止することができ、永く快適に使い続けることができます。